※2012年度は、夕日俳句大賞の募集は休止いたします。ご了承ください。

過去の受賞作

2011年 第9回日本俳句大賞

大賞 瓦礫にも明日を告ぐる大夕焼 宮城県 島 松柏
優秀賞 乾坤(けんこん)に茎立夕日匂ひをり 兵庫県 打越丹風
優秀賞 枇杷つつむ紙に夕日のやはらかし 千葉県 岡田春人
優秀賞 蜘蛛の囲の摑みきれざる夕日かな 東京都 鈴木三光子
優秀賞 烏瓜引けば夕日の寄ってくる 岡山県 中尾 香
佳作 魞(え)り挿し漁水面の夕日棹で刺す 新潟県 小林敏夫
佳作 サングラス夕日に叛き村を出る 東京都 木下蘇陽
佳作 大夕日背に復興のパイル打つ 新潟県 荒川完石
佳作 甘んじたる席に西日のづかづかと 福岡県 浦野幸子
佳作 流氷の軋みの中の夕日かな 東京都 岡田敏彦
佳作 蛇笏忌(だこつき)や山河くまなく夕日浴び 愛知県 武馬文雄
佳作 落椿根もとの夕日掃きにけり 新潟県 千野金太郎
佳作 バス降りて一人の夕日着て帰る 兵庫県 堀毛美代子
佳作 噴水の持ち上げてゐる大夕日 新潟県 加野康子
佳作 これ以上日焼けせぬ漁夫大夕日 新潟県 河原哲也

2010年 第8回日本俳句大賞

大賞 胸の中(うち)串刺にせし大夕焼 新潟県 北嶋たけのり
優秀賞 杪春や琴の音色の夕日濃し 埼玉県 新井竜才
優秀賞 次の間のなき身を嬲る大西日 福岡県 浦野幸子
優秀賞 穀倉は大夕焼の中にあり 新潟県 坂田一石
優秀賞 母の日も夕日落つまで母は畠(た)に 新潟県 桜 美智子
佳作 風鈴に沈黙強ひる夕日かな 愛知県 大林淳男
佳作 戦場の夕日は今だ沈まざる 新潟県 北嶋たけのり
佳作 蟻地獄夕日を入れて閉ぢにけり 東京都 日下部潦太
佳作 轢かれたる蛇に夕日の供物かな 山形県 柴田汀石
佳作 鴟尾(しび)泳ぐ朧の空を海として 福岡県 志村美子
佳作 鉄(くろがね)の富士を研ぎ出す大夕焼 東京都 寺尾令子
佳作 遠き日日思ひ出すため夕焼ける 長野県 常盤しがこ
佳作 西日さす生か死か否生と死か 東京都 福岡 悟
佳作 山国に暮して海を恋う水着 兵庫県 堀毛美代子
佳作 かなかなや鳴いて夕日を呼び止むる 長野県 宮澤 映

2009年 第7回日本俳句大賞

大賞 籐寝椅子胸に夕日の沈みけり 新潟県 今井誠一
優秀賞 また死後も端役のつづく夕焼かな 新潟県 青木久美子
優秀賞 滴りの一粒ごとの落暉かな 埼玉県 飯塚春香
優秀賞 芋の露夕日転がすばかりなり 東京都 髙橋喜和
優秀賞 蜘蛛の囲をするりと抜けし大夕日 埼玉県 渡部波海子
佳作 支へ切れぬ夕日に重さあるごとし 埼玉県 犬竹郷美
佳作 ぶらんこの子の蹴り上げし夕日かな 福岡県 今倉亮治
佳作 十六夜や静かの海の荒れてをり 茨城県 大森薫
佳作 鯵叩く俎板にある夕日かな 東京都 奥田弘學
佳作 大落暉張作霖も馬も燃ゆ 千葉県 織田粽太
佳作 大夕焼叫びたくなり手を拡ぐ 大阪府 北川とし子
佳作 十人が黙す夕焼でありにけり 新潟県 北嶋たけのり
佳作 海底の喪中のやうな海鼠かな 東京都 曽根新五郎
佳作 プロポーズ吾に齎す大夕焼 東京都 本間順一
佳作 サイダーと夕日をコップに入れて飲む 新潟県 松田ふさ子

2008年 第6回日本俳句大賞

大賞 虫かごに捕まえたるは夕日のみ 栃木県 新田歩
優秀賞 ぜんまいに揉み込んでゐる夕日かな 新潟県 佐藤千仙
優秀賞 夕日濃し正気にかえる鵙の贄 東京都 三田和子
優秀賞 末伏の閨房に入る夕日かな 新潟県 青木久美子
優秀賞 たたむ帆に夕日をつつむ晩夏かな 福井県 大下志峰
佳作 水高く打つて夕日を冷ましたり 新潟県 今井誠一
佳作 籐椅子を抜ける夕日となりにけり 大阪府 高安春蘭
佳作 夕焼を背に大漁でなくてよし 新潟県 渋谷みのる
佳作 夕焼けてあの子どこの子変声期 東京都 三田和子
佳作 行く春や島に夕日の忘れもの 大阪府 中田文子
佳作 国破るる日の明るさを大夕焼 新潟県 荒井清志
佳作 うばひたきくちびるひとつ桜貝 岐阜県 土井田晩聖
佳作 遊ぶ子に釣瓶落しの容赦なく 新潟県 坪谷耕雨
佳作 血の味の夕日とおもふ秋彼岸 富山県 不破元之
佳作 太陽を焼き落としたる蝦夷の野火 北海道 石井国夫

2007年 第5回日本俳句大賞

大賞 檣林へ夕日を入るる晩夏かな 福岡県 船津喜久夫
優秀賞 大落暉金魚玉より始まれり 新潟県 今井誠一
優秀賞 鑑真忌夕日にまなこ射られけり 長野県 中村弘
優秀賞 冬入日ガラス書棚の中也の詩 山口県 斉藤定
優秀賞 大夕焼どの子攫ってゆこうかな 千葉県 志田壯吉
佳作 ぶらんこを漕ぐや夕日の高さまで 北海道 伊藤玉枝
佳作 乳母車夕日に押させ帰りけり 新潟県 佐藤千仙
佳作 呼び戻す私の昭和大夕焼 東京都 星野綾子
佳作 黄砂満ち赤き夕日を待つ北京 千葉県 三津木俊幸
佳作 植樹終へ大きな夕日もらひけり 大分県 吉武厚男
佳作 サーファーは海を背負いて凱旋す 宮城県 鈴木蝶次
佳作 大夕日魂溶かされてしまひけり 兵庫県 竹島清歩
佳作 万人に見えて一人の夕焼かな 新潟県 原游子
佳作 柿たわわ夕日を吸うて熟れゆくか 神奈川県 熊切三千丸
佳作 蘭鋳の瘤も夕日に燃えにけり 新潟県 北嶋たけのり

2006年 第4回日本俳句大賞

大賞 海はもう子らを裸にしてをりぬ 新潟県 鈴木良仙
優秀賞 夕焼けてみんな詩人になりたがる 茨城県 岩城順子
優秀賞 いずくにも大地の果て(ランズエンド)の夕燒かな 愛知県 大林淳男
優秀賞 偽りを告ぐ夕焼けの海に向き 東京都 柏田浪雅
優秀賞 海へ向く足裏の白し藤寢椅子 兵庫県 竹島清歩
佳作 極上の夕焼雲を賞味あれ 東京都 安達秀幸
佳作 ハンモック夕日落してしまひけり 新潟県 大平未知子
佳作 捕虫網夕日を掬ひつつ帰る 千葉県 志田壯吉
佳作 タンカーを燃やしてをりぬ大西日 宮城県 鈴木蝶次
佳作 夕焼を廻って帰るブーメラン 愛知県 竹村甲子雄
佳作 角巻の瞳のなかの夕日かな 千葉県 田中義一
佳作 秋夕日突っかい棒を外される 高知県 橋本錦浦
佳作 金魚玉のなかに夕日沈みけり 新潟県 平山英二
佳作 夕焼けを滴らせ君海を出づ 神奈川県 松井更
佳作 うなばらの天元(てんげん)にゐて沖膾 埼玉県 山下鴻

2005年 第3回日本俳句大賞

大賞 鮟鱇の鈎(かぎ)に夕日を吊しけり 千葉県 長谷川守可
優秀賞 「ごはんだよ」夕日にまけない母の声 鹿児島県 今村 恵
優秀賞 まな板を饒舌にする西日かな 鳥取県 門脇かずお
優秀賞 公魚(わかさぎ)や湖上に夕日跳ね回る 群馬県 高橋成知
優秀賞 何事もなくて日の落つ吾亦紅(われもこう) 宮城県 伊藤俊雄
佳作 ことごとく雁は夕日に吸はれゆく 茨城県 野口英二
佳作 捨苗の育ちて夕日はなさざる 三重県 横山茂子
佳作 堂々の沐浴なるや大夕焼 千葉県 子安啓司
佳作 大夕焼かなわぬ戀(こひ)のやうに燃ゆ 新潟県 北嶋たけのり
佳作 人と生れ鳥と生れて大夕焼 新潟県 金子清子
佳作 夕焼は思い出染めてしまいけり 宮城県 鈴木蝶次
佳作 木守柿(きもりがき)しばらく夕日とどめけり 山形県 鈴木正子
佳作 夕日ごとビーチパラソル折りたたむ 新潟県 小澤 綾
佳作 ゆやけとふ音なき音に聴き入りぬ 愛知県 大林淳男
佳作 身のほどを夕日にたくす唐辛子 東京都 三田和子

2004年 第2回日本俳句大賞

特選 鶏頭の握りしめたる夕日かな 神奈川県 三浦正司
優秀賞 夕焼けがあるから言へるさようなら 新潟県 渋谷みのる
優秀賞 大夕焼ことば充たせぬもの充たす 千葉県 下村志津子
優秀賞 夕焼に染まりたる魚釣られけり 千葉県 山本 涼
優秀賞 海の果て星座に触るる海月かな 東京都 小泉秀夫
佳作 夏の陽や海を燃やして力竭く 愛知県 鈴木清美
佳作 汗のもの脱ぎて夕日の海におり 新潟県 鈴木ひろし
佳作 猪垣の終いの夕日を結びけり 群馬県 川島喜由
佳作 海坂の大きく傾ぎ鯉幟 高知県 相本錦浦
佳作 土用凪佐渡へ靡かふ草木とて 山形県 武田菜美
佳作 胸中を見抜かれしをり秋没日 新潟県 安澤静尾
佳作 戦場のどの断面も夕焼けて 福岡県 大久保祥子
佳作 特等の席は切り株山夕焼 新潟県 阿部真千雄
佳作 ラムネ玉ならして夕日呼び戻す 群馬県 高橋成知
佳作 出の悪きシャワーに並ぶ海の家 東京都 下坂富美子

2003年 第1回日本俳句大賞

特選 大夕焼わが引き際もあらまほし 東京都 安達秀幸
優秀賞 良寛の手毬は夕日出雲崎 東京都 徳植弘幸
優秀賞 落ちし日を弔ふごとき夕焼かな 千葉県 山本 涼
優秀賞 山の子がおどろく海の入日かな 新潟県 佐藤千仙
佳作 夕焼を襲ねて千の棚田かな 千葉県 下村志津子
佳作 蝶となり夕日の海をさすらはん 大阪府 橋本剛橋
佳作 夕焼の呪縛解けゆく波の音 新潟県 宮田茂夫
佳作 えごを練る泡ふつふつと春夕日 東京都 真篠弘子
佳作 うたおうよ夕日はみんなのたからもの 新潟県 相澤知里
佳作 短夜の入口たらむ大夕日 新潟県 斉藤淳子
佳作 西日より剥がして鯵の干物買ふ 神奈川県 守屋典子
佳作 悩みごと海がさらって卒業す 東京都 真篠弘子
佳作 もう戻るしかない突提夕焼雲 新潟県 関口道代
佳作 夕焼や魚になりたい海月の子 新潟県 司 雪絵